【予想配当利回り】“予想”配当利回りって何?どうやって計算しているの?何%ならいいの?

資産運用

皆さんは四季報の“予想”配当利回りを見ていますか?

私は現在の配当利回りが“予想”配当利回りよりも上か下かで判断してきたことが多かったのですが、今回これに疑問をいだいた事例があったので、少し紹介していきます。

INPEX暴騰

8月9日にINPEX(1605)の決算が発表されました。

企業成績の上方修正と自社株買いを公表したことで、翌日8月10日の株価は前日比で+16.6%の2,120円となりました。

増配による影響もあり、前日の終値でのINPEXの配当利回りは4.08%と高配当をマークしました。6月16日時点での四季報による“予想”配当利回りは4.16%となっており、かなり近くなったことがわかります。

しかし、翌日に株価が高騰したことで配当利回りは3.49%まで下落しました。

ここである疑問が生じました。果たして“予想”配当利回りは暴騰・暴落時の値動きを考慮しているのか?ということです。

“予想”配当利回りとは

そもそも“予想”配当利回りは、予想1株当たり配当金÷株価×100(%)で計算されています。

ここで言う予想1株あたり配当金は企業が直接情報開示している情報となり、今回のINPEXの増配前の配当予想は1株あたり64円でした。

“予想”配当利回りが4.16%であったため、逆算して株価を計算してみると、大体1,538円となります。この1538円は四季報発売前月下旬地点の株価となっています。

しかし、8月10時点での株価は2,120円となっており、計算時点の株価と大きく異なります。

株価の差

この現在の株価と計算時点での株価の差により、“予想”配当利回りと大きく乖離することがわかったと思います。

つまり、常に株価が安定しているような企業や情勢での“予想”配当利回りは頼りになる一方、現在のように日経平均の最高値を更新したり、景気が不安定な場面では、“予想”配当利回りは常に頼れるものでは無いことがわかります。

配当利回りの指標

では、このように“予想”配当利回りが使いづらい場合、配当利回りは何を基準にしたらよいのでしょうか。

私も試行錯誤中ですが、とりあえず過去の配当利回りと比較をしてみることにしました。

IR-BANKではこれまでの配当利回りや配当金額を簡単に調べることができます。

INPEXの過去の配当金額、配当利回りですが、以下のようになっていました!

2020年は4.32%、2021年は4.79%、2022年は4.44%となっており、過去3年の平均配当利回りは4.52%でした。

現在の1株あたりの“予想”配当金は74円なので、過去3年の平均利回りを超える株価は大体1,637円よりも低い場合であることがわかります。2021年の4.79%を超える場合には1,544円まで下落が必要です。

配当株の目的

私の配当株の目的は以前にも説明したようにキャピタルゲインによる含み益じゃなく、インカムゲインによる配当金です。

配当金はもちろん企業の成績、敷いては株価にも影響を受けますが、ある程度安定した企業であれば倒産の心配も少なく、配当利回りによって受け取る配当金の金額が大きく変わっていきます。

INPEXを買うと、配当利回りは3.13%(2023/08/14時点)となっており、過去の配当利回りから見ても大きなマイナスですので、少し購入を控えようという考えができます。

私の最終目標は年間の配当金額120万円ですので、しっかりと配当利回りがお得な銘柄を選んで行きたいと思います。

まとめ

今日は配当株における“予想”配当利回りについてでした。

みなさんも株価値動きが激しいときは、“予想”配当利回りだけでなく、過去の配当利回り等との比較もしてみてください!

おわり。

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