以前、配当株の選び方は?についての投稿を行いましたが、今日は私が実践している配当株の管理方法についてまとめていきます。
個別株を買っている方ならわかると思いますが、株の銘柄が多くなると管理が大変ですよね。
どれくらいの損益なのか?配当利回りはいくらなのか?現在割安なのか?
など、たくさん管理することがありますが、今回は配当利回りを重点に置いた配当株の管理についてです。
配当株の管理
私が行っている方法は単純で、以下の項目をエクセルにまとめてお得な銘柄を探しています。
- 現在の株価
- 直近の配当
- 直近の配当予想
- 予想配当利回り
- EPS
- PER
- PBR
- PER×PBR
- 配当性向
- 現在の配当利回り
最初に実際のエクセルを載せておきます
これは現在の配当利回りから予想配当利回りを引いた差の順に、上から並び替えた表です。
簡単に一つ一つ紹介していきます。
現在の株価
文字通り現在の株価です。
私が使っているSBI証券では、保有している株の以下の項目一覧がMy資産→国内株式(現物)→CSVダウンロードで、ダウンロードできます。ダウンロードできたら、現在値をエクセルへコピーして貼り付けるだけでOKです。
私は配当によるインカムゲインを目当てにしているのであまり評価損益は気にしていませんが、評価損益をチェックしたい方もこのCSVを活用してみてください!
配当
次に直近の配当と予想の配当ですが、これは四季報から簡単に調べることができます。
例えば武田薬品ですが、四季報では以下のようになっています。
23年3月の配当が180円、24年3月の予想配当が188円であることがわかります。
また予想配当利回りも一番右下からわかります。
ここで重要なのは配当額が減配していないかということです。
EPS、PER、PBR
EPS、PER、PBRは正確には予想EPS,予想PER、実績PBRといいます。
どちらもSBIの銘柄検索では最初のページですべて確認することができます。
これは武田薬品のデータとなりますが、予想PERは現在の株価/予想EPSでも計算することができますので、エクセルで一度計算式を作っておくと、現在の株価をペーストするだけで計算することができます。
PER×PBR
PER×PBRは私も最近この本を読んで知りました。
PER15倍、PBR1.5倍を目安に、PER×PBRが22.5倍以下であれば割安感があることの指標になるとのことですが、今の日本株ではPBRが1前後のことも多いので、私はPER15倍、PBR1.3倍を目安にPER×PBR19.5<20.0を目安に判断しています。
配当性向
配当性向は一株あたりの配当金/EPSで計算することができます。
武田薬品ではEPS90.5に対して24年3月の予想配当金が188円となっており、配当性向は200%を超えていることがわかります。配当性向は以前投稿しましたが、要は年間の利益からどれだけ配当を出しているかです。
配当性向200%は企業の年間利益の倍以上を配当で出していることになります。こういった企業では将来的な減配の可能性も心配されますね。
銘柄によっては毎年配当性向を一定にしている企業や、収益によって配当性向を買えている企業もあるため、複数年の配当性向を調べることをおすすめします。
現在の配当利回り
文字通り、予想の配当額を現在の株価で割った利回りです。
EPS、PER、PBRと一緒に表示されている予想配当利とは現在の配当利回りのことです。
これもエクセルで最初に計算式を作っておけば、現在の株価をペーストしたときに自動で計算されます。
注目すべきはこの現在の配当利回りが予想配当利回りよりも上かどうかです。
私のエクセルでは“現在の配当利回り ー 予想配当利回り”を利回り的に買いかどうかで示しています。
お得かどうか
株価が下がれば現在の配当利回りも上がるので、自然と利回り的に買いにもなります。
また、PER/PBRが低いことも割安株の指標となります。
PBRは1未満が目安となりますが、PERは銘柄によっても基準が大きく異なるので、そこでPER×PBRが20未満の基準も用います。
最初に提示した利回り的に買いかの上位10銘柄ですが、現在の株価だとJT、CACHD、AGCはいずれもやや株高であることがわかります。
また、PBRが1以下、PER×PBRが20未満の銘柄はイオンモール、CACHD、AGCしかありません。
CACHD,AGCは現在の配当利回りも4%を超えていますが、配当性向が50%を超えていますね。一般的にも少し高すぎるように感じます。
以上のことから、現在私の保有銘柄でお得な銘柄と言えるのは、イオンモールのみだとわかります。
まとめ
今日は私の配当株の管理方法を紹介しました。
もちろん、PBRやPER×PBRの基準をもう少し上げれば選べる銘柄も増えますが、現在日経平均好調の中では、全体的に割高と考えて、慎重に選ぶ方が良いと考えています。
こういったようにエクセルで自分の基準を持っておくと、たくさんの銘柄を保有していても簡潔に選ぶことができるのでオススメです!
是非自分のやり方で配当株の管理をしてみてください!
おわり。
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